初宮詣について

早いもので令和二年も三月に突入してしまいました。

三月は「弥生」になるわけですが、この文字を分解すると「弥」という文字には、いよいよ・ますますという意味があり、「生」には字のごとく新しいものが生まれる。草木が芽吹くことを意味します。古くは1月~3月は春と考えられていましたから3月は一番遅い春となり、晩春とも言われていました。ですが、今ではこれからが春らしさを感じる季節が来るところですよね。

当宮でも、梅が満開になり、風に舞った花びらが暖かな日差しを受け輝くのを見ると春がもうすぐそこまで来ているように感じます。

さて、「草木の息吹」とは違いますが、新しい家族が出来たときの人生儀礼のお話です。

人生儀礼と言うと七五三や結婚式等を思い浮かべる人が多いかと思いますが、一番最初の人生儀礼は「初宮詣」(お宮参り)になります。

お子さんが誕生してからおそらく初めて神社にお詣りし、母子ともに出産という人生における大事を無事乗り切ったことへの感謝と、お子さんの健康・成長。また将来の多幸を祈念する本人の記憶には残らないけれども、人生における大事な人生儀礼の一つと考えております。

また、集まられましたご親戚の皆様が、お子さんを介して神様の前で皆でお参りすることで改めて家族としての絆を強めて頂く意味合いもございます。

当宮ではお子さんを「初宮台」に寝かせて祈祷を受けて頂きます。何世代にも亘りお子さんの健康を祈念し、見守り続けてくれているものです。

古くから生後31日目に初宮詣(お宮参り)を行うのが慣例になっておりますが、まずは、お子さんの調子を考え、又母体の健康を配慮しながらお日にちをお決め下さい。また、当宮は当日でも体調等がすぐれない場合お電話いただければお日にちをずらしていただいて大丈夫です。

皆様が氏神様とのご縁が出来ましたら幸いです。

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