「水無月の夏越しの祓いする人は千歳の命延ぶといふなり」
先日までの寒暖差があった日とは打って変わって自然と「暑い」という言葉が出てくるようになってしまいましたね。梅雨もじめじめとしていて日本の夏が得意という人はなかなか多くはないのかもしれません。夏はモノが傷みやすく、体調を崩しやすい季節といわれてきました。しかし、古来より夏を乗り切るための工夫や知恵が現代にも継承されてきています。
冒頭の一文は神代の時代に茅の輪を授けられた一族が疫病から身を守り、その後子孫繁栄を成したとされる伝承を詠んだ詩になりますが、これは現在、神社で行われる「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」のことを指します。
年末年始から一年間の平穏を祈願して神社・仏閣にお詣りに行かれる方は多いと思いますが、半年
の間にも生きているうちに色々な罪穢れというものが身についてしまうとされています。その半年間の罪穢れを祓い、その後の半年を元気に、清々しく生活するという日本独自の神事になります。一年の半分という時間の節目を考えなおし、残りが半分と意識して過ごすといった捉え方もできます。
季節の変り目を意識する日本人の大切な習慣の一つでもあります。
茅の輪くぐりはどなたでもくぐっていただけます。
人形に罪穢れを移していただくだけ(参百円)の方も手水舎のところに納所がございます。そちらへお納めください。
ご参拝の際にはお気軽にお声がけいただければと思います。
大祓式:6月25日(土)26(日) 16時~ お一人千円
人形のみ:参百円
昇殿奉唱:千円
茅の輪守り:伍百円